食用加工油脂製品における「ダイオキシン類」の含有について

日本マーガリン工業会
  1. 食用加工油脂の原料及び製品中に含まれるダイオキシン類の量(総毒性当量:T-TEQ)について調査を行ったところ、その結果は下表のとおりです。
    (原料としての魚油原油) (含有量:ピコg/g) (製造年月日)
    検体1(国産) 19 平成14年9月
    〃2(〃) 24 平成13年5月
    〃3(輸入) 11 平成14年9月
    〃4(〃) 26 平成13年5月
    〃5(〃) 10
    〃6(〃) 8.6
    (製品) (含有量:ピコg/g) (製造年月日)
    精製硬化魚油 検体1 0.23 平成14年9月
    〃2 1.4
    〃3 0.16
    〃4 2
    〃5 0.67
    〃6 3.1 平成11年5月
    〃7 0.83
    純製ラード 0.026
    ファットスプレッド 0.0073 平成11年4月
    (上記調査は(財)日本食品油脂検査協会に委託して行いました。)
  2. 当工業会の会員会社では、食用加工油脂の製造に際して、魚油原油はあくまで原材料の一部として使用されているものであり、また上の表にある製品としての精製硬化魚油は、ほぼ全量が業務用に使用されています。平成13年(1~12月)中に食用加工油脂の生産に使われた原料油61万5,262トンのうち精製硬化魚油(国産+輸入)は5万4,864トン(8.9%)で、スーパーマーケットでの店頭販売などの家庭用マーガリン(及びファットスプレッド)では、原料油5万171トンのうち精製硬化魚油(国産+輸入)は649トンで、約1%です。
    (注)日本マーガリン工業会刊「平成13年版 食用加工油脂統計年報」40~43頁参照

  3. 我が国におけるダイオキシン類の耐容一日摂取量(TDI)は、体重1kg当り4ピコgとされております(中央環境審議会等)ので、体重60kgの人では240ピコgとなります。これを勘案すれば、上記調査結果は特段問題となる値ではありません。
以 上