マーガリン研究発表
ファーストフードもいいけれど
PHOTO 最近、休日の正午近くになると、ファーストフード店のドライブスルーに車の長い列が出来ています。このように、手軽でおいしいため、食事のスタイルのひとつとしてすっかり定着したファーストフードです。 一方、栃木県の昔の地名である「しもつけ」の「け」は、「毛」という五穀豊穣を意味し、肥沃な土壌に恵まれ全国に誇れる農産物が生産されています。そこで、私たちは、小山市近郊の農産物とマーガリンの研究に取り組み、健康という視点から食生活を考察していきたいと考えました。

実態調査
  アンケート調査
1. 食生活について
朝食は92.5%の人が「必ず食べる」、7%の人 が「時々欠食」、0.5%が「欠食」という結果でした。 毎日食べている人のうち約7%は学校で食べることもある。忙しい朝は、主食がパンの家庭は24%〜49 %である。PTAが保護者対象に実施したアンケー ト結果も95%以上が「朝食を毎日食べる」と言う結果であった。
昼食は90%以上が手作り弁当を持参し、週数回買う9%を合わせると、99%以上が弁当を持参している。
2. ファーストフード店の利用頻度、その他の飲食店の利用頻度共に同じ割合であった。月1〜3回利用する人が約60%、年数回という人が約30%、週1〜2回は約10%、利用しないひとはいなかった。
3. マーガリンについて
約50%はマーガリンを使っている。理由は、「自宅にあるから」「食卓に出ているから」が30%以上を占め、何も意識せずに漠然と使っている様子がわかった。

研究活動
1. マーガリン工場見学
平成16年6月23日、日本マーガリン工業会の紹介で埼玉県春日部市の油脂加工品の製造工場を見学しました。

1)会社の概要の説明を受ける
油脂加工品、(マーガリン、オイル類、ショートニング、ファットスプレッド、マヨネーズ、ドレッシング等)2千品目余りを製造している。品目の多様さに驚いた。見学した工場は、油脂精製の工程をもっている点が大きな特徴。油脂加工品を約500種類を受注生産している。

2)工場見学
原油タンク→硬化・精製工場→排水処理施設→脱臭塔→家庭用マーガリン工場→立体恒温倉庫
2. 手作りマーガリンの実習
マーガリン製造の原理を学ぶため、職員の方の御指導の下、体験させていただいた。原材料や化学的 な原理の説明を受けながら、一工程ずつ12人全員で分担し実習した。非常に興味深く、楽しく充実した 学習になった。香料も私たちに選ばせていただき、 2種類作った。
最後に、手作りマーガリン2種類と工場製のマーガリンを試食し、味わいを比較した。味わいの差は、油中水滴型のエマルジョン粒子の状態の差であるとのこと。工場製のものは微細で同じ大きさのエマルジョン粒子が均一に分散しているため、味わいがまろやかで口溶けが良く、乳化が長く保たれる。
3. 手作りマーガリンの乳化保持期間の観察
手作りマーガリンの方は「作って3日後には、乳化が解けてしまう」と、工場の方が予測されていた。そこで、学校へ持ち帰った手作りマーガリンを冷蔵庫で保管し、観察することとした。製造後5ケ月後も乳化は保持していたが、カビが発生しており製造工程の衛生面の差によるものと判断した。
4. マーガリンとバターの使用量の計測
日常生活で、実際に使う量を調べてみたいと思い、パンに塗り使った重量を計測した。マーガリンの量 はバターの2分の1以下であった。栄養三色運動にある様 に、1日の油脂類を30gにコントロールするには、マーガリンの方が適している。
5. 調理実習
1)おやま和牛と地元産の野菜を使って、ハンバーガー、野菜スープ、サラダを作り、試食し、ファーストフードのハンバーガーと比較した。素材の味が 豊かで、コクがあり、おいしく楽しく実習できた。
2)研究材料としていただいた、小麦粉とマーガリンで、ホットケーキの実習を行った。試食し、後味が軽く、しつこさがないと好評であった。

普及活動
1. 実態調査報告を各HRで行った。
2. 栄養三色運動ポスター掲示
1学年6クラスのHRと廊下、学校祭
3. 学校祭で食品販売
マーガリンで作ったポップコーン
4. マーガリン類(10種類)の試食会
マーガリンとバターについて説明した後、10種類のマーガリン類を食パンに塗って試食。種類の多さに、皆驚いていた。
5. マーガリンとバターの使用量の計測結果と、マーガリン類試食会のまとめの報告を、各HRで行った。
6. 平成17年3月1日発行のPTA会誌、生徒会誌への記事の掲載。

まとめ
身近にあるマーガリンですが、研究の題材の指定を受けなければ、学べなかった事が多くありました。 特に、マーガリン工場で手作りマーガリンの実習を した事は、良い経験です。また、私たちの住んでいる小山市が農産物の豊かな地域であることも学べ、誇りに感じました。この研究活動を通じて、自分が食べる物にも、将来子どもたちに食べさせる物にもまた、一つひとつ、気をつかいたいと思いました。野菜などの農産物も、マーガリンの様な工場で作ら れる物も、私の生命を支える大切な食べ物として、様々な研究や工夫がされていること、そして多くの人が関わって、私たちの元へ届けられている事を実感することができました。
普通科である私たちは、週2時間1年生の時にしか家庭科の授業がありません。研究活動を行う機会を与えていただき、ありがとうございました。
●活動堆進者●
中 島 遼 渡達雄也 沼尾有二 森 山 亮 佐 藤 唆 関口祐司
谷口真理恵 森戸麻実 田村大輔 渡 辺 優 田口亜弥 渡遽夕加里
(指導:乙黒貴子)

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